牧阿佐美バレヱ団が贈るこどものためのバレエ公演(2024年11月23日15:00、なかのZERO 大ホール)

牧阿佐美バレヱ団が初の試みとなる子供向け公演を上演し、とっくの昔に子供ではなくなった私も観に行ってきました。会場はなかのZEROのため、ついでに中野区立中央図書館に行こうとしたら…まさかまさかの全館休館(しかもウェブサイトも含めて今月いっぱい)という間の悪さです…。

気を取り直して…今公演(2回公演)にはナビゲーターとして松浦景子氏が出演し、2部構成(前半は子供向けの新作、休憩をはさんで後半が『くるみ割り人形』第2幕(お菓子の国ハイライト)です。

牧阿佐美バレヱ団が贈るこどものためのバレエ公演

第1部 『アンナ クレタ島のプリンセス』
台本・演出・振付 田中祐子
音楽 湯浅譲二 アレクサンドル・グラズノフ(『ライモンダ』などの抜粋)
キャスト アンナ:今村のぞみ ヨルゴス:大川航矢 アサナシウス:正木龍之介 音楽隊:高橋万由梨、中島哲也、坂爪智来 大道芸人:渡會慶、土屋文太 王(アンナの父):石田亮一 王妃(アンナの母):阿部千尋 ほか

筋立ては所謂「ボーイ・ミーツ・ガール」ものであっさりとしたハッピーエンドですが、演出にいくつか工夫が見られました。松浦氏による前説では登場人物による物語の短い紹介が入ります。音楽隊や大道芸人は客席の通路から賑やかに登場し、ジャグリングなどを取り入れた楽しい踊りを披露します。そして子供向けであっても、決して手抜きなどしない大川さんの凄かったこと…。子どもたちも大喜びの演目となりました。

第2幕『くるみ割り人形』第2幕(お菓子の国ハイライト)
演出・改訂振付 三谷恭三(プティパ・イワノフ版による) 音楽:P・チャイコフスキー
キャスト 金平糖の精;西山珠里 王子:小池京介 トレパック:渡會慶、前田龍生、岡本尚之 棒キャンディー:今村のぞみ、土屋文太 花のワルツ:ソリスト 阿部千尋、高橋万由梨、五井野鮎美、正木龍之介、中島哲也、石田亮一、坂爪智来 ほか

まずは1幕の『行進曲』でダンサーたちが短い踊りを披露しながら登場し、その後トレパック、棒キャンディー(芦笛の踊り)、花のワルツ、グラン・パ・ド・ドゥ(ただしコーダ省略)、大詰めのワルツ(短縮あり)という構成でした。最後には男性キャストによる本公演と同じ「キャンデー投げ」という楽しいサプライズが。(時間があれば、終演後のサイン会にも参加したかったな…)

というわけで、1時間20分程度の公演をしっかり楽しんできましたが、1階で7-8分程度の入りだったのはかなりもったいないです…。(多分2階席はもっと入ってなかったかも)

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