[[悲恋駒止桜]]
世界最大のエドヒガンとして知られた一本桜です。1945年に台風被害によって惜しくも失われた名木でした。この木について知ったのは、10年ほど前のことでした。「天然記念物事典」(今は某区図書館に所蔵がない…)の指定解除の項に名称が載っていて、何ともロマンティックな名称に心を惹かれました。そのときは資料がネットにもほとんど見当たらない状態で、記事化は「夢のまた夢」でした。
数年後、国会図書館の利用者登録をした際、『天然紀念物調査報告 植物之部 第十九輯』の遠隔複写を依頼しました。非常に有用な資料が届きましたが、周辺資料がもっとあれば、と思って放置プレイになっていました。
事態が動いたのは実は今月に入ってからです。国会図書館のデジタルコレクションにて非常に有益な文献が複数見つかり、さらに『つるぎ町一宇の植物』がpdfで公開されていたのを見つけました。(失われた経緯やその後について、これらの文献が「ミッシング・リンク」(?)を埋めてくれました)
ちなみに「駒止桜」で検索すると宮古市田老地区の「樫内の駒止桜」も見つかります。こちらの伝説も哀しくも美しいお話なので、ぜひ読んでみてください。
樫内の駒止桜 (学ぶ防災ガイド)
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