昨日の『ドン・キホーテ』の感想。

改修工事が終わった文京シビックホールでの牧バレエ団の公演『ドン・キホーテ』、3回公演の2回目を鑑賞してきました。

この日の主役は牧のプリマ・バレリーナとしての地位を揺るぎないものにしつつある阿部裕恵さんと、日本国外で大活躍ののち昨秋日本に帰国して牧に入団した大川航矢さんです。この2人が凄かった!

大川さんは最近の男性ダンサーとしては(牧のダンサーさんの中においても)小柄な方かと思いますが、観ているうちにそんなことはもうどうでもよくなります。とりわけ3幕グラン・パのヴァリアシオンとコーダが目を瞠る出来で、高々と舞い上がるジャンプに感嘆です(全盛期の熊川哲也さんも観てますが、豪快さでは熊川さんに譲るけど、テクニックの洗練度では大川さんが勝ってるかも、と感じ入りました)

そして阿部裕恵さんが可愛くて茶目っ気あるキトリを踊りと演技の両面で好演し、3幕グラン・パでは前半ドゥーブル、後半はシングルとドゥーブルを取り混ぜた連続フェッテが眩いほどです(また要らんところで手拍子をする輩がいたのが( 一一))

実力ある2人が組むとバレエの魅力はさらに何倍にも増すことを実感した公演でした(実によい配役でした)。私が2020年代に鑑賞した牧の公演でもベストです!(^^)!

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