重厚でダークな美術(照明もやや暗め)、ストーリーはどっぷり悲劇(序曲の間に先王の葬列が重々しく登場してくる)ですが、コスチュームなどに違和感がなく、意外に馴染んでいました。
賓客として招かれた姫=王子の花嫁候補は3か国(ハンガリー、ポーランド、イタリア)のみです。チャルダッシュ、マズルカ、ナポリターナのそれぞれ後に、姫がヴァリアシオンを踊ります。(ヴァリの選曲に多少疑問があったけど、ダンサーさんはよく踊っていました)ちなみにスペインはロットバルトの手下(多分)として登場し、キレッキレでカッコいい踊りを披露します。
今月初めの「バレエの饗宴」を降板した柴山紗帆さんは無事に全幕を踊りきりました。彼女はおとなしやかな顔立ちなので、淑やかなオデットは十分適役と思いましたが、華やかな舞踊技巧を畳み掛けてくるオディールも魅力的でした。
侍従にして王子の腹心の友ベンノ役の木下嘉人さんがキレッキレの踊りと的確な演技で存在感十分、彼、良いダンサーです。…井澤弟君に触れる時間がなくなりましたが、後日余裕のあるときに書き直しますf(^_^)
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