NHKバレエの饗宴2021 in 横浜(2021年10月3日、神奈川県民ホール)

IMG00318.jpg「インド水塔」です。


指揮:冨田実里
管弦楽l東京フィルハーモニー交響楽団
主催:NHK横浜放送局、NHKプロモーション
共催:横浜アーツフェスティバル実行委員会、神奈川県民ホール
協力;Chacott

演目・キャスト

新国立劇場バレエ団『パキータ』(40分)
木村優里、井澤駿
パ・ド・トロワ:池田理沙子、奥田花純、中島瑞生
ヴァリエーション:原田舞子、中島春菜、飯野萌子、五月女遥 ほか

休憩20分

牧阿佐美バレエ団『アルルの女』(40分)
フレデリ:水井駿介 ヴィヴェット:青山季可
茂田絵美子、佐藤かんな、田切真純美、三宅里奈、塩沢奈々、西山珠里、高橋万由梨、今村のぞみ
中島哲也、坂爪智来、石田亮一、米倉大陽、石山陸、近藤悠歩、正木龍之介、小池京介

東京シティ・バレエ団『Air!』(25分)
バッハ管弦楽組曲第3番による
松本佳織、斎藤ジュン、土橋冬夢、佐合萌香 ほか

休憩20分

谷桃子バレエ団『ジゼル』第2幕(50分)
ジゼル:馳麻弥 アルブレヒト:今井智也 ヒラリオン:三木雄馬 ウィルフリード:土井翔也人
ミルタ:山口緋奈子 ドゥ・ヴィリ:前原愛里佳、星加梨那 ほか

早めに中華街に着き、まずは中国茶のお店「悟空」で桂花茶、茉莉花茶などを購入しました。その後はいつもの「好記園」にて私はルーロー飯、相方はパイコー飯のランチです。「好記園」では生ビールが復活していて、ちょうど暑かったから頼みたかったけど、劇場で爆睡してはシャレにならんのでぐっと我慢です。(相方はしっかり飲んでました…)

その後相方(お茶を持って帰ってもらった)と別れ、私のみが神奈川県民ホールに向かいました。中華街と県民ホールはたいして遠くないし、時間に余裕があったので山下公園を経由してゆっくりと散策しました。

県民ホール近くに、冒頭に載せた建造物「インド水塔」がありました。この建造物は、最初期のウィキペディアタウンにて執筆対象となって記事が作成されたものです。

インド水塔

編集履歴

開場時間が来たので、ホールに入場しました。しばらく待って客席に入ると、今回は半分の開放ではなく、左右どちらかが空席になるように工夫されています(なるほど、これなら密のストレスは軽減されるし客席数も多少は増やせます)。ちなみに今回もプログラムは(薄いけど)無料でした。

コロナ禍のため2年ぶりとなる今回は、首都圏の4団体が出演しました。登場順に新国立「パキータ」→牧「アルルの女」→東京シティ「Air!」→谷「ジゼル第2幕」です。ラインナップを見て(これ、新国立と谷を逆にした方がおさまりがいいんじゃね?)と思いましたが、実際そうでした。

しんみりとした「ジゼル」とアゲアゲで華やかな「パキータ」…できれば「パキータ」の高揚した気分のまま、気持ちよく帰宅したかったぞとw

では、演目ごとに感想を。

「パキータ」…主役の2人を始め、容姿に恵まれたダンサーさんを揃えてくれたため舞台が輝くようでした。コールドがちと不揃いかなという部分も散見されましたが、踊りの質が高いので欠点というほどではありません。気がかりなのは本来パ・ド・トロワを踊るはずだった柴山紗帆さんの負傷です。(奥田さんが代演)次の『白鳥』チケット、まさに彼女の日を購入したのですが。

「アルルの女」…久しぶりに観ました。水井君、青山さんとも好演で、特にラストに至る水井君の加速していく踊りがよかったです。オケも頑張ってくれて、「ファランドール」では踊りとの相乗効果を十分に上げていました。

「Air!」…シルエットで映し出される冒頭部分から、ダンサーさんの美しさが堪能できます。バッハの音楽(かの有名な「G線上のアリア」も含まれていました)も快い逸品でした。

「ジゼル」…ガラのラストにこれは…、と疑問でしたが、良く揃った群舞とダンサーさんの好演で見ごたえありです。(ジゼルとアルブレヒトのパ・ド・ドゥだけでお茶を濁すよりはずっと良い)

カーテンコールは「眠り」のガーランドワルツにのせて、ダンサーさんたちのリハーサル風景が流されました。リハーサル場にて、ダンサーさんたちが(カメラに向かって)レヴェランスです。(なるほど、これなら舞台上での「密」の心配はないわな)

当日はBSで生中継があったようです。そして、来年2月にはEテレにて放送予定とのことです。おそらくそのときは、カーテンコール部分は編集が入るかと思います。

4団体とも楽しく鑑賞できました。横浜まで遠征した甲斐は十二分にありました。来年は夏開催のようですが、出演者によってはまた観に行きます。

NHKバレエの饗宴2021 in 横浜

NHKバレエの饗宴2021 in 横浜

この記事へのコメント