新国立劇場バレエ団『眠れる森の美女』(2021年2月21日18:30開演、新国立劇場オペラパレス)

スタッフ
振付:ウエイン・イーグリング(マリウス・プティパ原振付による)
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
美術:川口直次
衣裳:トゥール・ヴァン・シャイク
照明:沢田祐二
指揮:冨田実里
管弦楽:東京交響楽団

主なキャスト
オーロラ姫  米沢 唯
デジレ王子 渡邊峻郁
リラの精 木村優里
カラボス  本島美和


国王      貝川鐡夫
王妃      関晶帆
カタラビュート 菅野英男

誠実の精    玉井るい
優美の精    柴山紗帆
寛容の精    飯野萌子
歓びの精    広瀬碧
勇敢の精    奥田花純
気品の精    横山柊子
カヴァリエ   木下嘉人、中家正博、速水渉悟、原健太、小柴富久修、中島駿野、浜崎恵二朗

王子たち    浜崎恵二朗(イタリア)小柴富久修(スコットランド)、中島駿野(ドイツ)、中家正博(ロシア)

伯爵夫人    寺田亜沙子
ガリソン    福田紘也

エメラルド   柴山紗帆
サファイア   廣川みくり
アメジスト   広瀬碧
ゴールド    速水渉悟
フロリナ王女  池田理沙子
青い鳥  奥村康祐
長靴をはいた猫 原健太
白い猫     渡辺与布
赤ずきん    五月女遥
狼       中島駿野
親指トム    井澤諒

眠れる森の美女 

今年初のバレエ鑑賞は、新国立の『眠り』全幕になりました。今回も「感染対策」が徹底していて、サーモでの自動検温に始まり、連絡先カードの提出、手指の消毒、チケットは自分でもぎり、開演前と休憩時には係の方が注意事項を書いたプラカードを持って巡回していました。

客席は私から見えた範囲では1階はほぼ埋まっていましたが、3-4階にはあまりいなかったような。そして退場時は時差退場でした(ただし、あまり守られていなかった)。

前回鑑賞時に気になって仕方がなかった衣装については、あのグリーンモンスターみたいな森の精以外は(こちらが慣れたのか)違和感なしです。(3幕の宝石の精の衣装、可愛いです)

ダンサーはいずれも好演です。特に「リラの精」の木村さんは(威厳や貫禄はないものの)明るさとパワーのある演技と踊りで(こういう役作りもあるのね)と大いに感心しました。そして昼夜ダブルヘッダー(マチネは王子、ソワレは青い鳥)の奥村さんが疲れなどみじんも感じさせない軽快な踊りでこちらも素晴らしかったです。(木村さんも昼夜ダブルヘッダーでした)井澤兄さんが「540」交じりの超絶技巧で気を吐いた「親指トム」(原曲は3幕のパ・ベリション)も目が覚めるような踊りでよかったです。

そして、下手なバレエ団がやると「埋め草」か「場繋ぎ」になりかねない「ガーランド・ワルツ」の素晴らしいこと。生気ある踊りの躍動感と流麗なフォーメーションの変化を堪能しました。

帰宅が23時過ぎになりましたが、グランド・バレエの良さを存分に楽しんだ公演でした。

前回の感想はこちら。 

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