新国立劇場バレエ団『竜宮 りゅうぐう〜亀の姫と季(とき)の庭〜』(2020年7月25日19:00開演、新国立劇場オペラパレス)

【音楽】松本淳一
【演出・振付】森山開次
【美術・衣裳デザイン】森山開次
【映像】ムーチョ村松
【照明】櫛田晃代
【振付補佐】貝川鐵夫、湯川麻美子

主なキャスト
浦島太郎:渡邊峻郁
亀の姫(プリンセス):木村優里
時の案内人:貝川鐵夫
フグ接待魚:奥田花純、五月女遥
サメ用心棒:井澤 諒、福田圭吾
タイ女将:本島美和
イカす3兄弟:原 健太、小柴富久修、趙 載範
織姫と彦星:五月女遥、福田圭吾
竜田姫:細田千晶


(私にとっての)ほぼ半年ぶりとなるバレエ鑑賞は、新国立劇場バレエ団の夏休み企画(完全新作)です。(この前の「マノン」は千秋楽を待たずに公演が中止された…井澤弟君のデ・グリューを観たかったのに(T_T))


久しぶりにオペラパレスに入ると、会場での物販(飲食物だけではなくグッズ類も)がなく、その代わりにクローク(今回は荷物預かりなし)近くで「来場者カード」の記入が義務付けられていました。(字が整形外科上の理由で書けない私もやむを得ず書いた)そして赤外線?による非接触の検温と自分自身でのチケットもぎり(切った半券は自分で近くの箱に入れる)、さらに客席には1つおきに「使用できません」という表示がされていました。

客席には開演前から音楽が流れ、公演への期待を盛り上げています。ただ、普段は観客のお喋りでにぎやかなのに、この事態のせいでかなり静かではありました。

では、感想。森山氏の才能が存分に発揮された舞台で、美術や衣装デザインも秀逸です。(「亀の姫」の甲羅を模したオペラ・チュチュ、そして魚たち…金魚舞妓やフグ接待魚などが実に可愛らしい!)振り付けもイカにも魚らしい…というか、悠然と泳ぐエイ(役名はエイポン)、竜宮の愉快な仲間たち(イカす3兄弟、タツノオトシ吾郎、タイ女将、サザエ、ウニ、タコ八など)に笑みを誘われました。1幕の竜宮の場面と、2幕の「日本の四季」の場面が好対照、変化に富む舞台構成です。

優れた場面がいくつもありましたが、亀の姫が太郎を竜宮に誘う場面で「白兎」が出てきて「ウサギと亀」の挿話が踊り演じられたのが楽しかったです。

ダンサーはみなよく踊り演じていました。特によかったのは、主役の2人はもちろん、狂言回しや黒子的な役割を務めた貝川さんです。単に踊れるだけでは駄目そうなこの役を、存在感を持って踊り演じていました。

舞踊的に素晴らしいと思ったのは、1幕で太郎が見る夢(大空に羽ばたき、飛翔する幻想、1幕は障子越しのシルエットのみ)と2幕の終わり近くの老翁から鶴に化身して大空に飛び立つ場面(ここで1幕の夢と符合する)です。ここで渡邊兄君の手足の長さが存分に生かされ、美しい舞踊シーンとなりました。

何だか書き足りない気もするのですが、とりあえずこのくらいで、最後に公式サイトとトレーラーをリンクしておきます。

世界初演・新作バレエ公演「竜宮 りゅうぐう」 

トレーラー 

近いうちの再演、熱烈希望です。(長崎と富山で地方公演があるけど、さすがに東京から観に行くのは時節柄はばかられるのよorz)






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