スターダンサーズ・バレエ団「くるみ割り人形」(2019年12月7日14:00開演、テアトロ・ジーリオ・ショウワ)

DSC_1363.JPGこれはテアトロ・ジーリオ・ショウワではなく、麻生市民館(麻生区役所そば)のたてものです。




[ここに地図が表示されます]



くるみ割り人形(全2幕)



音楽:ピョートル・チャイコフスキー
指揮:田中良和
管弦楽:テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ
コーラス:ゆりがおか児童合唱団
演出・振付:鈴木稔
舞台美術・衣装:ディック・バード
マスク・小道具:ロバート・アルソップ
照明:足立恒
舞台監督:森岡肇

主なキャスト
クララ:渡辺恭子
王子:池田武志
父:東秀昭
母:周防サユル
ハイディ(クララの姉):佐藤万里絵
フリッツ(クララの弟):浅井颯
ドロッセルマイヤー(不思議な人形使い):鴻巣明史

物語
第1幕
舞台はドイツ、クリスマスの当日。クララの一家は揃ってクリスマスマーケットに出かける。マーケットは大賑わいで、大道芸人の見せる芸やシュトーレン、シュナップス、オーナメント、フルーツとキャンディー、ソーセージ、そしてくるみ割り人形を売る出店が客を集めている。その賑わいの中に登場したのは、人形使いのドロッセルマイヤー。彼は人形劇の小屋を開き、劇を始める。

劇に見入っている合間に、いつの間にかクララの持っていた人形やくるみ割り人形が、ドロッセルマイヤーの劇の中に登場している。クララは人形の行方が気になってしまい、帰宅の時間になってもその場から離れることができない。

やがてクララは不思議な空間の中に入り込む。くるみ割り人形を始めとして、天井からぶら下がった人形たちの姿に、クララはここが人形劇の世界と気づく。そこに現れたのは、マーケットにもいたネズミたち。人形たちに悪戯を仕掛けるネズミたちを見かねて、クララは人形たちの糸を切って救い出す。くるみ割り人形の率いる人形たちとネズミたちの戦いは、クララの助けによって人形たちの勝利に終わる。

くるみ割り人形は凛々しい王子に姿を変え、クララに深く感謝する。クララは王子と人形たちの招待を受け入れて、雪の舞う野山の彼方にある人形の国に向かう。

第2幕
人形の国では、行方知れずになっていた仲間たちの帰還を受けて喜びに沸き返る。久しぶりに家族が揃った人形たちはクララに感謝し、国王と女王もクララを歓待する。

人形たちはさまざまな国の踊りでクララをもてなし、クララも国王夫妻から贈られた結婚式の衣装を着て王子と踊る。王子はこのまま人形の国でともに過ごそうとクララを誘い、人形たちも同意する。クララは迷うものの、家と家族のことを思い出し、王子と人形の国に別れを告げる。

賑わいの消えたマーケットでは、家族がクララのことを心配している。クララが目覚めたのは、人形劇の移動小屋の中だった。家族と再会したクララは、ともに過ごせる幸せを確かめる。やがて幕が閉じ始めると、人形劇の移動小屋の中からくるみ割り人形とフランス人形が手を振っているのが見える。


朝方から、「小田急線が人身事故で全線運転見合わせ」というニュースが入ってきました。劇場のある新百合ヶ丘はまさに小田急沿線…(大丈夫かよ)と思いましたが、午前中に運転は再開されました。

開演が14時ということで時間に余裕があったので、新百合ヶ丘駅の周りを(ポケモンgoをnavi代わりにして)ちょっと歩いてみました。小田急線を挟んで反対側に麻生区役所があったので、ものはついでと図書館を覗いてきました。出入口は2階だったようで、1階にかなりな量の郷土資料が。(時間があったら読んでおきたい)と思ったものの、うっかり読み込み始めると開演時間に間に合わなくなるので早々に切り上げました。(図書館の前に、禅寺丸柿の記念碑を見つけました。普通に歩いていると気づかないモニュメントや史跡も、ポケモンgoがかなり教えてくれます)

初訪問のテアトロ・ジーリオ・ショウワは、駅から5分程度の至近距離にあります。客席を一見した感じでは、北とぴああたりと同じくらいの規模に見えました。

スタダンの「くるみ」は、以前はピーター・ライト版でしたが2012年から鈴木稔氏の演出・振付ヴァージョンに変わっています。鈴木氏はかなり昔にはフォーサイスの影響が濃い作品を作っていましたが、近年では物語バレエにも才を見せ、あの「ドラクエ」や(私は残念ながら未見ですが)「シンデレラ」などを発表しています。この「くるみ」はなかなかウェルメイドな作品でした。

小山久美氏(スタダン総監督、以前はここのプリマバレリーナでした)の前説に続き、バレエが開幕です

1幕は小序曲をプロローグ代わりに使ってクララの一家が自宅からクリスマスマーケットに出かける場面を見せ、次に場面が転換するとクリスマスマーケットの賑わいが舞台上に現出します。(この舞台装置が素敵でした)人形劇の中の寒々しい世界、そして雪が舞う白銀の世界とスムーズに場面が進み、人形劇の移動小屋はクララと王子たちを人形の国へ運ぶ乗り物に姿を変えていきます。(雪の精たちの踊りが独創的で見ごたえあり。男女とも灰色のかった白のベルチュニック風のコスチュームに同色のボトムズで、スピード感のある踊りでした)

2幕の舞台装置(ドールハウス)がさらに素晴らしいです。飛び出す絵本の如くに前面が開くと、各国の人形たちや国王夫妻、王子たちの部屋が現出します。あと、クララが踊る「金平糖の踊り」は省略なしヴァージョンでした。

…実は元新国立のイケメンダンサー、池田武志さんを目当てにした公演でしたが、予想以上に質が高く楽しい公演でした。で、次回公演(3月の「緑のテーブル」と「ウェスタン・シンフォニー」のダブル・ビルもぴあでポチってしまった奴がここに約1名(^^;)

ちなみに、スタダンもカーテンコール時に「プレゼント投げ」がありました。私は17列目に座っていたのでとてもとても;;

この記事へのコメント