『〜躍動〜牧阿佐美バレヱ団よみうり大手町ホール特別公演』(2017年11月3日15:00、よみうり大手町ホール) 

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よみうり大手町ホール



第1部
ヴァリアシオン・プール・カトル
振付:三谷恭三
音楽:ウィリアム・ウォルトン「ファサード組曲」
出演:細野生 石田亮一 鈴木真央 田村幸弘

飛鳥 ASUKA 第1幕より「竜剣の舞」
振付:牧阿佐美
音楽:片岡良和
出演:太田朱音

パリの炎よりグラン・パ・ド・ドゥ
振付:ワシリー・ワイノーネン
音楽:ボリス・アサフィエフ
出演:米澤真弓 濱田雄冴

動物の謝肉祭より「白鳥」
振付:三谷恭三
音楽:カミーユ・サン=サーンス
チェロ演奏:清瀧千晴 
出演:三宅里奈

ロメオとジュリエットよりバルコニー・シーンのパ・ド・ドゥ
振付:三谷恭三
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
出演:阿部裕恵 清瀧千晴

休憩20分

第2部
時の彼方に ア ビアント 第2幕3場 「白い部屋」
振付:ドミニク・ウォルシュ
音楽:三枝成彰
出演:青山季可 ラグワスレン・オトゴンニャム

コンスタンチア
振付:ウィリアム・ダラー
音楽:フレデリック・ショパン「ピアノ協奏曲第2番ヘ短調」
出演:コンスタンチア 織山万梨子
   ショパン 菊地研
   ジョルジュ・サンド 日高有梨
   ソリスト 茂田絵美子 中川郁 三宅里奈 高橋万由梨

   コールド 尾形結実 岡本麻由 田切眞純美 武本真利亜
        塩澤奈々 風間美玖 西山珠里 光永百花
        今勇也 中島哲也 坂爪智来 松田耕平
        元吉優哉 米倉大陽 山際諒 近藤悠歩


文化の日も、都心までバレエ鑑賞に行ってきました。会場はよみうり大手町ホール、客席が501席と比較的小規模なホールです。

当日は東京駅のみどりの窓口で12日の新幹線チケットを買い求め、それから大手町まで地下道を通って行きました。東京メトロなどをよく使う方はご存知かと思いますが、丸の内や大手町に通ずる地下道は風雨の心配はないし暑くも寒くもないけど、かなり殺風景(しかも大手町や東京駅のあたりは工事区間がまだまだ多い)で、ちょっと気を抜くと妙な方向に出てしまいます。それでも何とか開場時間に間に合いました。

入り口で当日のプログラム(といってもA3の紙を2つ折りにしたシロモノ、全キャストと演目が載っていたので最低限の役割は果たしている)をもらい、客席へ。スマホの電源を落としていたので撮影などはしませんでしたが、シックな内装で客席と舞台の間が…非常に近いです。

1日だけの公演ですが11:30の回と15:30(私はこちら)の回があり、それぞれ同一キャストで7つの演目が踊られました。期待していたのは、清瀧千晴さんが今回は踊りだけではなく『瀕死の白鳥』でチェロの演奏も披露すること。開幕前に目を通したプログラムで『R&J』と『瀕死の白鳥』が連続上演となってたので大丈夫か!?と余計な心配をしてしまいました。

会場アナウンスで、演目の順番(『R&J』と『瀕死の白鳥』)が入れ替わる旨のお知らせがあり、いよいよ開演。男の子4人の掛け合いと競い合いが楽しい『ヴァリアシオン・プール・カトル』、飛鳥 ASUKA 第1幕より「竜剣の舞」、パリの炎よりグラン・パ・ド・ドゥと続いていよいよ『瀕死の白鳥』。舞台袖から現れた清瀧さんは、ロメオの衣装のままチェロを奏で始めました。(振付が三谷芸術監督となってたけど、ごくオーソドックスな印象です)その後、『R&J』の名シーン、バルコニーのパ・ド・ドゥと続きますが、舞台の広さの関係なのかバルコニー抜きでした。(裕恵さんはちょっとした視線の使い方などが上手く、可憐で清楚なジュリエットでした)

休憩を挟んで、時の彼方に ア ビアント 第2幕3場から「白い部屋」のシーンです。時の流れに翻弄され、繰り返される別れと死の中でいくたびも出会い、愛し合う男女の物語です。(作品自体は成功作ではないとしても、この「白い部屋」や巫女たちの踊りなど美しい場面がいくつかあるんだよな…)そして最後は「コンスタンチア」。確か3回目の鑑賞ですが、コンサートの最後を締めくくるにはちょっと地味かも。

終演後、牧阿佐美先生へのショートインタビューが。「私が元気なうちに、『飛鳥』に続いて『北斗』(壬申の乱前後を舞台として、天智・天武両天皇をモデルとした「葛城・北斗」兄弟と額田、うののさららなどが繰り広げる物語)の改訂再演を」(大意)とおっしゃっていました。お体に気をつけて、是非成し遂げていただきたいものです。(私も必ず観に行きます)

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