ア ビアント だからさよならはいわないよ(2006年3月公演)

これから久々のオーチャードホールです。(渋谷の文化村まで行く)
「ア・ビアント」は今日・明日とチケットを二枚買いました。

…何だかあらすじを読んだら「サッカーの試合?」が出てきたんですが…??
バレエとサッカーってどんな取り合わせだろうか。(故高円宮殿下はサッカーなどのスポーツにも深い理解を示していたらしいけど)

帰宅後余力があったらまた感想を書きます。

(2006年3月17日ソワレ)

ダンサーは皆美しく、踊りも素晴らしい。
二胡やシンセを取り入れた三枝 成彰氏の音楽もいいけど…、問題はストーリーのわかりにくさ。
輪廻転生絡みの時空を超えたラブファンタジーというのは解るんですが、…何で途中でジャングルブックかライオン・キングみたいな場面が入る??

あと、サッカーの場面はどう考えても意味不明です。
(それから、チェロと説明されてたリヤムの奏でる楽器、竪琴にしか見えなかったんですが…)

まあ、久々にグランドバレエを鑑賞できたので、それでも結構楽しみました。
一幕でのゲスト、アル君(長いので略した)とマイレンさんの踊りや、男性陣が競い合うボレロ、幕切れの主役二人のパ・ド・ドゥなどは実によかったです。

明日は(この公演で一番観たい)吉田 都さんの日です。踊り手によっても舞台の印象は全く違うので、楽しみです。

(3月18日マチネ)

今日のキャスト、カナヤの吉田 都さん(可憐にして切々と心情を伝える踊り)に涙を誘われ、草刈 民代さん(冥界の女王ははまり役、出てくるだけで回りの空気を一変させる存在感が圧倒的)の相変わらずの美しさに嘆息しました。

でも、リヤム(男性主人公)は今日のテューズリーさんより、昨日の逸見 智彦さんの方が適役だったです。(テューズリーさんもよかったですが、昨日の田中 祐子さんと逸見さんは見た目や身長的にもバランスが取れていたし)

シナリオは…2度観てもやはりわかりにくいです。時代設定が(あえて狙ったのかもしれないけど)物語上の時間軸が錯綜してたり、国籍不明・時代設定不明だったり…。

開演前、(多分)故 高円宮妃殿下(久子女史だっけ?)を見かけました。そういえば、この公演は殿下へ捧げる作品だったのです。

ごたついたシナリオも、殿下が好きだったもの・興味をお持ちだったもの(サッカー、チェロ、環境問題など)を取り入れ過ぎた結果、ああなってしまったんだろうなと漸く納得が行きました。

お祝いの花束の中に川淵 三郎Jリーグチェアマンや、某元総理大臣からのものなども混じってました。
開演後には(多分)昨日の主役、逸見さんもロビーで見かけました。彼、細いですね(かなりびっくり)

追記:2006年のブログから拾ってきました(3つあった記事を再構成)。全3回の公演のうち、2回目と3回目を鑑賞しています。全くの失敗作とまでは思わないですが、「未完成」な部分や出来不出来の差が激しい部分などが気になりました。

原作と台本は作家の島田雅彦氏だったのですが、さぞや執筆に苦労したんではなかろうかと察せられるような…。あと、シンセの担当が「あの」向谷実氏でした。(翌年の再演や2012年だったかの再々演でもそうでした。無駄にゴージャスだったかも)

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