牧阿佐美バレヱ団「飛鳥 ASUKA」(2016年8月28日、新国立劇場オペラパレス)

Cq6qT3yVUAEtz4V.jpg代々木八幡宮本殿。緑豊かな境内と蝉時雨、参拝の方が結構多いです。

天気がやや怪しかったので、せっかくだけどタルボットのワンピースを着るのはやめておきましたw時間があったので、代々木八幡宮まで足を伸ばしました。

境内には「代々木八幡遺跡」という石器時代から縄文時代の遺跡があり、古代住居が1棟復元されています。(渋谷区の史跡で、昭和52年5月26日指定です)

Cq6nuBqUAAE3n1n.jpgフェンスが邪魔だけど、すぐ近くに行けます。ちなみに、縄文人の生活を復元した人形の展示もあったけどどう工夫しても「心霊写真」まがいになってしまうので、ブログに載せるのは断念しました。(照明が変に映り込んでしまった…Twitterを見ることができる方なら確認可能です)

ちょうどいい具合に時間が経ったので、再び新国立劇場へ行きました。

「飛鳥ASUKA」 PV

指揮:デヴィッド・ガルフォース
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
改訂演出・振付:牧阿佐美(「飛鳥物語」1957年初演台本・原振付:橘秋子
音楽:片岡良和
美術:絹谷幸二
映像演出:Zero-Ten
照明プラン:沢田祐二
総監督:三谷恭三

キャスト
春日野すがるをとめ:スヴェトラーナ・ルンキナ(カナダ国立バレエ団 プリンシパル)
岩足(いわたり):ルスラン・スクヴォルツォフ(ボリショイバレエ団 プリンシパル)
龍神:菊地研

第1幕
里の子供たち:五十嵐萌々夏 亀井瑠奈 小崎真乃香 田林真葵 秦悠里愛
里の娘たち:加藤冴香 加藤祐希 北中玲名 田中千裕 松田朱美 奥田さやか 又吉加奈子 尾形結実 長谷川修子 槙萌子 田辺彩 伊東美緒 武本真利亜 吉田舞香 竹村しほり 上中穂香 西山珠里 村川梢子 日疋暖子 渡部由綺子 檀上侑季
里の男たち:鈴木真央 海老原航 山際諒 橋本哲至 森部靖晃 石山陸 渡會慶 丸山周
祭司:保坂アントン慶
宮司:本間友美
女官:竹石玲奈 岡本麻由 中川郁 田切真純美 三宅里奈 塩澤奈々
豪族:稲津友梨花 島津華子 佐藤かんな 今勇也 坂爪智来 松田耕平
竜面の踊り:織山万梨子 米澤真弓 清瀧千晴
竜剣の舞:青山季可
五色の布奉納舞:日高有梨 高橋万由梨 成澤ガリムーリナ・マイカ
献舞使:逸見智彦 森田健太郎 塚田渉 京當侑一籠
仕官:依田俊之
巫女:白濱春可 光永百花
付人:石田亮一

黒竜:茂田絵美子
雄竜(龍神の使い):ラグワスレン・オトゴンニャム
雄竜:中島哲也 細野生 石田亮一 浜田雄冴 元吉優哉 米倉大陽
幼い日のすがるをとめ:小崎真乃香
幼い日の岩足:瀧島幹太郎

第2幕
黒竜:茂田絵美子
紫竜:小橋美矢子 米澤真弓 高橋万由梨 坂爪智来 濱田雄冴 元吉優哉
青竜:佐藤かんな 田切真純美 三宅里奈
紅竜:須谷まきこ 太田朱音 清瀧千晴
銀竜:日高有梨 ラグワスレン・オトゴンニャム
金竜:青山季可
雄竜:今勇也 中島哲也 細野生 石田亮一 松田耕平 鈴木真央 海老原航 米倉大陽 山際諒 橋本哲至 森部靖晃 石山陸 渡會慶 丸山周
霧の精:又吉加奈子 尾形結実 織山万梨子 竹石玲奈 長谷川修子 岡本麻由 田辺彩 武本真利亜 永井茜 阿部千尋 竹村しほり 塩澤奈々 風間美玖 稲津友梨花 上中穂香 西山珠里 島津華子 山本ありさ 渡部由綺子 阿部裕恵 白濱春可

あらすじ
悠久の昔、龍神に守られし都・飛鳥。龍神を祀る宮の舞姫たちの中に「春日野すがるをとめ」という際立って美しい娘がいた。すがるをとめは幼き日に、舞姫として選ばれて都に出仕した身の上であった。彼女は龍神に舞を奉納する栄誉を与えられるが、それはすなわち龍神の妃となって現世には二度と戻れないということでもあった。すがるをとめと兄妹のように育った岩足は、再会したすがるをとめの美しさに心を奪われる。岩足は遠い日の思い出のこぶしの花を差し出して想いを伝えようとするが、すがるをとめは龍神に伴われて昇天してゆく。

すがるをとめは龍神の棲む世界で、こぶしの花を見つける。その香りは忘れかけていた岩足への慕情をかきたてる。岩足はすがるをとめを追って龍神の棲む世界にようやくたどり着くが…。

牧阿佐美先生のお母さまである橘秋子先生の原作をもとに、数回の改訂を経て21世紀に新たな息吹を与えられた作品です。プログラムが非常に充実していて、初演からの改訂部分が容易にわかるようになっていました。例えば、当初の台本では岩足は存在せず、すがるをとめは様々な苦難を退けて龍神が象徴する芸術にその身を捧げるとか、音楽はもともと雅楽を使っていて、片岡氏の作曲を得たのはかなりあとになってからだったとか。

21世紀にふさわしい最先端のプロジェクションマッピングが効果的に使われて、現世と龍の棲む異世界、そして悠久の昔と現在を行き来するような感覚が。(この作品も『ジゼル』や『ドナウの娘』と同様に1幕は現世、2幕は異世界を扱ってますね)万華鏡か迷宮を彷徨するような時間を遡っていくような…生オーケストラに合わせるのが難しかったとプログラムに苦労話が書かれてましたが、美しかったです。

では、ダンサーについて。主役を踊ったのはルンキナとルスラン(ファミリーネームがむずいのでこちらで表記…)。ルンキナは意外となじんでましたが、ルスランは…。特に1幕では浮きまくってました。(1幕の踊りの部分でアティテュード・ターンでバランスを崩して転倒してたがけがはなかった模様)2幕では(こちらが慣れてきたのか)岩足の心情やすがるをとめに寄せる想い、そして最後の悲劇…オペラグラスなしでもことらまで切々と伝わってきました。

牧のダンサーさんたちは、いずれもよく踊り演じてました。龍神の菊地さんを始め、ラギさんや清瀧さん、青山さんや茂田さん、そして若いダンサーさんたちも頑張ってました。(献舞使として出てきた逸見、森田、塚田、京當がさすがに存在感抜群。みんなタッパがあるんで見栄えがするし)

カーテンコールに出てきた阿佐美先生はお元気な様子です。他にカーテンコールに出てきたじい様二人は、片岡氏と絹谷氏か?と思いましたが確証はないです(結局どなただったんだろう??)。

会場では「牧阿佐美バレエ団60年史」の予約を受け付けていました。(絶滅危惧種の)バレエ執筆者としては真剣に欲しい資料だけど、お値段が「24000円」…ニマンヨンセンエン…某区図書館が購入してくれるだろうかf(^^;もしだめなら何とかして他市図書館から取り寄せだけでも…。訂正、「22000円」でした(苦笑)いずれにしろ、高価であることには変わりないし、ちょっと(ん?)と思ったのは「送料」の件が書いてあるのにその額が見当たらなかったような…。

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