金メダリストの略歴=キャスター・セメンヤ(女子800メートル)〔五輪・陸上〕
キャスター・セメンヤ (Wikipedia)
陸上女子800メートル決勝を観ていた相方は、終始無言でした。(セメンヤ選手については、報道で一通り知っていた模様)しばらくしてから「確か東京オリンピックあたりで似たような話を聞いた覚えが」と言い出しました。
おそらく、相方が指摘したのはポーランドの「エワ・クロブコフスカ」さんのことでしょう。1964年東京オリンピック女子400メートルリレーの金メダリストで、3年後に染色体検査で「女性ではない」と診断されてトラックを去ることを余儀なくされた方です。(後に無実が証明された模様)
あと、タマラさんとイリーナさんのプレス姉妹あたりも該当しそうです。タマラさんもイリーナさんも並はずれて強い選手で、当時の日本人を驚かせたようです。特にタマラさんは、「女大鵬」と呼ばれてそのパワーを称賛されていました。(確か曽野綾子さんだったかが執筆した東京オリンピック観戦記で、タマラさんの強さとともにその女性らしさを讃えた文章を読んだ記憶もあります)
さらにオリンピック史を遡ると「スタニスラワ・ワラシェビッチ」さん(1932年ロサンゼルス、1936年ベルリン両五輪で女子100メートルで金と銀を獲得)がいます。彼女の場合は不幸な死を遂げ、その検死によって「両性具有者」であることが判明しました。(記録抹消措置はとられず、現時点でも残っています)
医学的な見地においては違いますが「ドラ・ラチエン(ハインリッヒ・ラチエン)」さんの例もありました。この方については2010年になって私がWikipediaに記事を書き、日次の新着に掲載されたのでよく覚えています。(この方をモデルにした『Berlin 36』という映画、観たいけど…)
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