第11回世界バレエフェスティバル【プログラムB】2006年8月8日(火)ソワレ

【第1部】
ヴィエングセイ・ヴァルデス
ロメル・フロメタ
「ディアナとアクティオン」
 振付:アグリッピーナ・ワガノワ 音楽:チェーザレ・プーニ

エレーナ・テンチコワ
フィリップ・パランキエヴィッチ
「リーズの結婚」
 振付:フレデリック・アシュトン 音楽:フェルディナン・エロール

ジョエル・ブーローニュ
アレクサンドル・リアブコ
「幻想-『白鳥の湖』のように」第1幕のパ・ド・ドゥ
 振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー

イリーナ・ドヴォロヴェンコ
ホセ・カレーニョ
「海賊」
 振付:マリウス・プティパ 音楽:リッカルド・ドリゴ

【第2部】
マイヤ・マッカテリ
デヴィッド・マッカテリ
「ロミオとジュリエット」より
“バルコニーのパ・ド・ドゥ”
 振付:レオニード・ラヴロフスキー 音楽:セルゲイ・プロコフィエフ

ガリーナ・ステパネンコ
アンドレイ・メルクーリエフ
「カルメン」
 振付:アルベルト・アロンソ 音楽:ロディオン・シチェドリン

アリーナ・コジョカル
ヨハン・コボー
「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
 振付:ジョージ・バランシン 音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー

ポリーナ・セミオノワ
フリーデマン・フォーゲル
「白鳥の湖」より“黒鳥のパ・ド・ドゥ
 振付:マリウス・プティパ 音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー

【第3部】
ルシンダ・ダン
マシュー・ローレンス
「眠れる森の美女」
 振付:マリウス・プティパ 音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー

オレリー・デュポン
マニュエル・ルグリ
「椿姫」より第2幕のパ・ド・ドゥ
 振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:フレデリック・ショパン

ディアナ・ヴィシニョーワ
ウラジーミル・マラーホフ
「ジュエルズ」より “ダイヤモンド”
 振付:ジョージ・バランシン 音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー

ジル・ロマン
那須野圭右
「孤独」
 振付:モーリス・ベジャール 音楽:ジャック・ブレル/バルバラ

シルヴィ・ギエム
ニコラ・ル・リッシュ
「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ
 振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:フレデリック・ショパン

【第4部】
アニエス・ルテステュ
ジョゼ・マルティネス
「ドリーブ組曲」
 振付:ジョゼ・マルティネス 音楽:レオ・ドリーブ

タマラ・ロホ
イナキ・ウルレザーガ
「三人姉妹」
 振付:ケネス・マクミラン 音楽:チャイコフスキー 編曲:ギャモン

アレッサンドラ・フェリ
ロバート・テューズリー
「マノン」より“沼地のパ・ド・ドゥ”
 振付:ケネス・マクミラン 音楽:ジュール・マスネ

レティシア・オリヴェイラ
ズデネク・コンヴァリーナ
「ドン・キホーテ」
 振付:マリウス・プティパ 音楽:レオン・ミンクス

指揮:アレクサンドル・ソトニコフ  
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団  ピアノ:高岸浩子


今回も全部の作品に感想を。(作品名は一部略したりしてます)

「ディアナ」
キューバのペア、凄いです。ガラに相応しい盛り上がりを魅せてくれました。

「リーズ」
可愛い踊りなんだけど、「ディアナ」の後ではいかんせん地味に見えて割を食ってしまった感あり。それに、エレーナ・テンチコワは(実に申し訳ないけど)妙に細い眉毛で顔が怖いからリーズには向いてないと思ってしまったんで…。バランキエヴィッチは良かったです。

「幻想-『白鳥の湖』のように」
出来ればプログラムに、使用曲名を明記してほしかったです。この曲は(私が無知なだけかもしれないけど)知らない曲なんで。この二人はAプロの方がよかったような。

「海賊」
素晴らしいですね。イリーナは優雅で美しく、ホセは清々しくて。洗練された踊りで堪能しました。

「ロミオとジュリエット」
マッカテリ兄妹はAプロよりこちらがずっとよかったです。3日はガラ初日だったから緊張していたのかな?

「カルメン」
ガリーナ姐さんにぴったりなこの役柄。楽しませてくれました。

「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
上手いペアだったので文句なし。

「黒鳥」
ポリーナちゃんが踊ったオディールのヴァリエーションは、グリゴローヴィチ振り付けと同じ曲だったけど、振り付けも同じだったろうか。(自信がない)フォーゲル君はAプロのロミオの方が合ってました。

「眠れる森の美女」
綺麗な踊りで、悪くはなかったけど。

「椿姫」より第2幕のパ・ド・ドゥ
息が合ってるし、美男美女のペアは見ていてうっとり。

「ダイヤモンド」
Aプロのアニエス&ジョゼと同じ演目。衣装の洗練度ではオペラ座ペア、踊りではこちらが勝ってたと思う。

「孤独」
何で途中で暗転を入れるんだろうね…。内掛け?(長い裃?)の意味もわからないので…。

「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ
二人とも非常に上手いので安心して観ていたけど、シルヴィは肺病に苦しむ悲劇の女には見えない…。(美しいんだけど)

「ドリーブ組曲」
振り付けに新味は感じないけど、最初と最後、シルエットで黒々と映し出される二人の姿が麗しいです。アニエス自身のデザインというコスチュームも素敵。

「三人姉妹」
今までイナキのことが苦手でしたが、このフェスティバルでかなり見直しました。タマラと実にいいパートナーシップです。(でもご面相はやっぱり…苦手)


「マノン」
やはりAプロの「カルメン」よりフェリはこちらが良かったです。
(余談ですが、ホワイエでどこかの中年女性数人が、『Aプロのカルメンではスクール水着みたいなのを着て…』などと大声でしゃべってたのを聞いて、心の中で爆笑してしまった私)

「ドン・キホーテ」
Aプロのキューバペアが素晴らしかったので、見劣りするのではないかと内心危惧してました。でもこの二人も頑張って盛り上げてくれました。(コーダで、レティシアが魅せてくれた扇を持ったままの連続回転は見事でした)

演奏については…あえてあげつらったりいたしません。

追記:2006年のブログからです。(もう10年か)思い返すと素晴らしいものもありましたが、すでに忘却の彼方にあるものも多いです。(何でこのダンサーを出すのか、と10年たっても納得できない人が数名いるけど)

さて、明日は新国立劇場バレエ団に行ってきます。井澤くんのジークフリート王子が楽しみ♪
では、そろそろ寝ることにしましょう。

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