マリインスキー・バレエ団「愛の伝説」(2015年11月28日、東京文化会館)

全3幕
振付:ユーリー・グリゴローヴィチ
音楽:アリフ・メリコフ

出演
メフメネ=バヌー(女王):ヴィクトリア・テリョーシキナ
シリン(メフメネ=バヌーの妹):マリーヤ・シリンキナ(アリーナ・ソーモワの代演)
フェルハド(宮廷画家):ウラジーミル・シクリャローフ
宰相:コンスタンチン・ズヴェレフ
見知らぬ男(放浪の托鉢僧):ドミートリー・プィハチョーフ
フェルハドの友人たち:エルネスト・ラティポフ、ワシーリー・トカチェンコ、アレクセイ・ネドヴィガ、アンドレイ・ソロヴィヨフ
シリンの友人たち:石井久美子、スヴェトラーナ・イワノワ、クセーニャ・オストレイコーフスカヤ
黄金の踊り:ナデージダ・ゴンチャール
踊り子たち:アナスタシア・ペトゥシュコーワ、エカテリーナ・チェブキナ
道化:ヤロスラフ・バイボルディン

「愛の伝説」(Wikipedia)

Wikipedia日本語版の記事「愛の伝説」は私が執筆して、確か2012年11月だったかに日次の新着に選んでいただきました。(今読み返すと、出典の付け方がまだまだ未熟w)
Wikipediaの英語版に記事がなかったため、あちこちから資料を集めまくって1から書き起こした覚えが(懐かしい)。

この作品は日本での上演は非常に稀だったので、私も抜粋(メフメネ=バヌーのモノローグとか軍隊の行進とか)を観たことがあった程度でした。で、忙しいのに無理してチケットを確保し、東京文化会館へ向かいました…が、10月末からの咳が止まらないままの状態でした。(周囲の方に迷惑をかけてしまったので反省しきり)

さて、ここからが舞台の感想です。主役の3人はいずれも美しかったです。(前日のロパートキナ様出演の日も観たかったのですが、競争率が高そうなので断念してこちらに)
とりわけ、数年前に観たボリショイとマリインスキーの合同ガラ公演では「すごい美形なのにちょっと頼りない…」などと思ってたシクリャローフが、美形ぶりはそのままでかなり頼もしくなっていて驚き。(確か、合同ガラ講演については感想文を書いてたはず…後日見つけたらこちらにもアップします)
気高く毅然としたテリョーシキナ、可憐で一途なシリンキナ、2人ともよかったです。

主役以外では、「宰相」役のズヴェレフがシャープな身のこなしと存在感ある演技と踊りで目を惹きました(インタビュー等で見た素顔が、むしろ穏やかそうな風貌だったのが意外)。

そして、この作品で特筆されるべきはコールドの扱いです。単に背景的になったり、舞台上の賑やかしの効果しかなかったりすることをときどき見かけますが、コールドが登場人物の心理を雄弁に語りかけたり畳みかけるような登場の仕方で、姉妹とフェルハドの間の切迫した状況を表現したり…。グリゴローヴィチ氏はコールドの扱いに極めて優れていると思いました。(「スパルタカス」でも感動した記憶あり。残念ながら感想文はすでにログ消失…)

最後に「アクシデント」についても触れておきます。3幕の大詰めでシクリャローフが負傷…。前日フェルハドを踊ったエルマコフが急遽代わりを踊り、幕が閉じました。たまたまオペラグラスで息を詰めて見入っていたので「あれ?何かシクリャローフじゃない??」と思ったのは気のせいではありませんでした。(過日のダンスマガジンでもこの件について誌面を割いていました)。今は復帰なされたようで何よりです。

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