第11回世界バレエフェスティバル【ガラ・パフォーマンス】(2006年8月13日)*追悼・佐々木忠次氏

第11回世界バレエフェスティバル【ガラ】

2006年8月13日(日)15:00開演 東京文化会館

【第1部】 

レティシア・オリヴェイラ
ズデネク・コンヴァリーナ
 「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
幕開けに相応しい演目だけど、Bプロの二人に比べて印象が弱いなあ…。

アニエス・ルテステュ
ジョゼ・マルティネス
 「水に流して」
何とも意味深なタイトルに思わず笑いが。(この二人、元夫婦だし)
長身の美男美女でとってもお似合いだったので、別れたらしいと聞いたときにはこちらまで大ショック。
お下げ髪のアニエスがキュートで、短すぎるけど楽しい演目でした。(息もぴったり)


ガリーナ・ステパネンコ
アンドレイ・メリクーリエフ
 「ライモンダ」
Aプロと同じ演目。ガリーナ姐さんにいつもの余裕がなかったような。
(脚、やっぱり悪いのかな)

フィリップ・バランキエヴィッチ
 「レ・ブルジョワ」
前回のフェスでも見たけど、彼も彼の踊りも素敵です!(短いけど見せ場もある踊りだし)


マイヤ・マッカテリ
デヴィッド・マッカテリ
 「海賊」
マッカテリ妹はまだ十代だそうで。(プリマの貫禄はないけど初々しくて可愛らしい)
しかし、兄妹で組んで踊るのって何だか…。
(中京の某バレエ団では、母子で『白鳥』やら『ジゼル』やら踊ってるそうけど、それってまるで近…ゲホゲホ)
ちなみに兄は30歳らしいです。

【第2部】
 
ディアナ・ヴィシニョーワ
ウラジーミル・マラーホフ
 「眠れる森の美女」
マラーホフ、ちょっとお疲れのようです。以前の彼からは想像も出来ない生気のなさがちらほら。
(でもファニーガラでは別人のように元気だったのに苦笑半分、安心半分)

アレクサンドル・リアブコ
イヴァン・ウルバン
 「作品100―モーリスのために」
男同士の踊りだけど、あまり退廃的ではないです。上手い二人だったので安心して観ていました。

イリーナ・ドヴォロヴェンコ
ホセ・カレーニョ
 「くるみ割り人形」
イリーナは美しく、ホセは包容力があって素敵なペア。この二人は全ての演目でよかったです。(それだけにファニーガラでのホセのはじけっぷりに爆笑)

タマラ・ロホ
イナキ・ウルレザーガ
 「エスメラルダ」
テクもあるし、二人の外見のバランスも取れてる。
イナキって実にいいダンサーだったのね。
(でもお顔はやはり苦手…ゴメンナサイ)


【第3部】 

シルヴィ・ギエム
ニコラ・ル・リッシュ
東京バレエ団
 「白鳥の湖」第2幕より
グラン・アダージョとコーダのみの上演。
シルヴィの踊るオデットのソロも見たかったな。

ポリーナ・セミオノワ
フリーデマン・フォーゲル
 「些細なこと」-世界初演-
ちょっと苦手なタイプのダンスで…あまり印象に残ってないです。
(二人とも若くて綺麗なんだけどね)

アリーナ・コジョカル
ヨハン・コボー
 「スターズ・アンド・ストライプス」
ガラにぴったりの明朗快活な演目。ヨハンに軽妙なところがもう少し出ればさらに良かったかも。(でも十分に楽しんだ)

レティシア・オリヴェイラ
ズデネク・コンヴァリーナ
 「新世界」
申し訳ない。冗長に過ぎて『退屈』でした。
照明の美しさは舞台効果を上げてたけど、何も伝わってこないような。
それにあの曲を聴くと条件反射で家に帰りたくなるので…。
(うちの母親が好きでよく歌ってた)
この二人に2演目踊らせるより、シルヴィとニコラの「白鳥」をもっと魅せてほしかったです。

ヴィエングセイ・ヴァルデス
ロメル・フロメタ
  「白鳥の湖」第3幕より 「黒鳥のパ・ド・ドゥ」
本日の演目をNBSのサイトからコピペしようと思ったら、未だに間違いが直ってなかった(苦笑)
NBSのサイトでは、ヴァルデス&フロメタの「黒鳥」がすっぽり抜けてました。
(相変わらず技術は凄いけど、アクロバチックに過ぎる振りにちょっと違和感。キューバの振り付けの『黒鳥』はみんな『あれ』なんだろうか。前にローランド・サラビア・オケンドがホセ・カレーニョのガラで踊ったのも『あれ』だった記憶が。それに衣装に品がない。せめて王子の赤い上着はやめてくれ…)


【第4部】

30周年記念?の功労者表彰式が唐突に挿入
(プログラムには載っておらず、開演時のオープニング映像内で告知) 

オレリー・デュポン
マニュエル・ルグリ
 「椿姫」より第2幕のパ・ド・ドゥ
衣装騒動のことが頭にあって、ちょっとハラハラ。おまけにオレリーは膝に故障が…。でも無事に踊り終えてこちらも安心)

ジル・ロマン
 「アダージェット」
何度も観ている演目だけど、今回が一番よかったです。凄くこちらに語りかけてくるもの、伝わってくるものがあって、涙を流しながら観てました。
でも…客席で時計のアラームを鳴らした馬…いや失礼、不注意すぎるお方が。(あれだけ注意されてるのに)

アレッサンドラ・フェリ
ロバート・テューズリー
 「ロミオとジュリエット」より
 “バルコニーのパ・パ・ドゥ”
*サイトで誤字のままだったけど、そのままコピペ。
しかし「パ・パ・ドゥ」って何よ(笑汗)
今回で最後のフェリは、相変わらず可憐です。(本当に少女に見えた)
フェスについてはラストでも、機会があれば来日して舞台に立ってほしいな。

ルシンダ・ダン
マシュー・ローレンス
 「ドン・キホーテ」
悪くはないけど、ガラのトリというには…何だかな。
Aプロのトリだった二人(ヴァルデス&フロメタ)が圧倒的によかったし。
指揮:アレクサンドル・ソトニコフ  
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団  ピアノ:高岸浩子

「ファニー・ガラ」参加者

ロミオ&ジュリエット 
 ウラジーミル・マラーホフ&タマラ・ロホ
 バルコニーのシーンだけど、マラーホフが本編の「眠り」より生き生きしてて(苦笑)ちっこくて妙に丸っこいサンチョ・パンサみたいなロホのロミオにも爆笑。

黒鳥
 フリーデマン・フォーゲル
 さん○の真似をする原■あきまさ(伏せ字の意味なし)を髣髴とさせる出っ歯つき(?)でもラインが綺麗で鮮やかな踊り。

エスメラルダ 
 ロメル・フロメタ
 縦ロールの金髪巻き毛の鬘に、鮮やかなグリーンのチュチュ。タンバリンバリエーションでお尻プリプリさせてるのに爆笑。

ドンキのバジル 
 ヴィエングセイ・ヴァルデス 
 可愛いバジルでした(付け髭あり)一生懸命に踊っててよかったです。(途中のパをはしょってたけど)

スパニッシュダンス(「三角帽子」からの抜粋らしい)
 ジョゼ・マルティネス
 最初は頭にでっかい花をつけて、些かごつい女装で登場…と思ったら、途中で早替わりして白シャツの男装(という言い方も変だが)に見事な変身。
 そしてスパニッシュを華麗に踊り…でも途中で携帯電話のギャグ入り。(意外に高い声だったので意表をつかれた)

カルメン
 アンドレイ・メリクーリエフ&ホセ・カレーニョ
 最初だけポリーナ・セミオノワ
 幕が中途半端に開いて、妙にチンピラっぽいホセ(メリクリーエフ)が登場。左右からそれぞれ脚が伸びてきて…若くて美しいカルメン(ポリーナちゃん)が出てきた、と思ったら、キモ可愛いカルメン(ホセ)がしゃしゃり出てきて…。
 ホセは、A・Bプロもガラもみんなよかったけど、このおまけも最高でした。(衣装が妙にハマりすぎ)
 ホセ=カルメンはカーテンコールでも黒のレースに短いスカート、頭にはでっかくて真っ赤な花付きの衣装のままでした。(パートナーのイリーナが気の毒やら可笑しいやら)
 そういえば前々回のガラでも、ホセは「ジゼル」の衣装のまま(村娘の格好)でカーテンコールに出てきてたな、と思い出したりして。


第4部冒頭で唐突に実施された「表彰式」…まあ意図はわからんでもないけど、サ○チュー様は滑舌が悪い上に、マイクの調子もダメ、おまけに寒いギャグの連発で…。(苦笑)
もっともサ○チュー様から寒くて滑りまくりのギャグが聞かれないとなると、それはそれで淋しい気もします。
(今回のギャグではイナキとフェリが標的?でした)

そしてファニー・ガラの前にあった抽選。
私は見事に外れましたし、手ぬぐい投げの手ぬぐいも取れなかったです。(隣の方が上手く取っててちょっと悔しい)
抽選とラストに出てきたディアナ・ヴィシニョーワの「風呂敷ドレス」(マジでそう思ってしまったけど、よく観ると「鳥毛立女屏風」みたいな中国風美人の絵が描いてありました。最初は浮世絵風呂敷をドレスに仕立てたのかと…)にびっくり。
どこで見つけたんだろう、「あれ」って。

補遺

1 入場前に、東京文化会館入口で、Salvatore Ferragamoのオードトワレ「incanto charms」5mlを貰いました。
(前回のガラのときは資生堂の「zen」、前々回ではイタリアの往年の名プリマバレリーナの名を冠した「カルラ・フラッチ」を配布していた模様)

2 ガラのプログラムは500円でした。何だかレストランのメニューのような表紙に挟み込んであって安っぽいような。(製本さえされていなかった)
しかし、プログラムに挟み込んだあった演目表でも、当日貰った(訂正入りの)演目表でもアレッサンドラ・フェリ&ロバート・テューズリーの演目は、
「バルコニーのパ・パ・ドゥ」
となっていました…。(今確認したらやっぱりそう印刷されてた)
よかったと思うのは、第一回から今回に至る全出演者の顔写真と簡易なプロフ(といっても当時の所属バレエ団ぐらいだけど)、出場回などが後ろ3ページに記載されていたこと。
既に現役を退いた人や、物故された人…時の流れの無情も感じました。

とりあえず、世界バレエフェスの感想はこれにて終了です。
次に観に行くのは、10月の牧バレヱ団「リーズ」の予定。(その前に、可能ならば何か観に行きたいと思ってます)

追記:2006年のブログから引っ張ってきました。
佐々木氏の訃報を耳にして、昔記事を書いてたはず、と思って探し出したのがこれです。(実際は4つあった記事を再編成)
佐々木氏はこのころから既に滑舌がよろしくなかったけど…。

謹んで哀悼の意を表します。

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