「モダン作家と歌姫の心中」

高輪芳子嬢について、国会図書館から取り寄せた資料を読んでいます。水守三郎氏(当時ムーランルージュ新宿座で文芸部員を務めていた)によるもので、「人物往来」という雑誌の昭和31年3月号に掲載されていました。 水守氏によると、彼女の面差しはフランスの女優、コリンヌ・リュシエール(この方も実に不幸な方でした)にもう少し色気を加えたような美しさで、松竹時代にはとりわけ男性に人気があって楽屋口で「出待…

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